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PEN EE3写真

  1. はじめに
  2. カメラの分解をしたのは初めてです
  3. 用意するもの
  4. 分解開始
  5. 終了
  6. 結果
  7. おわりに

  1. ここでは、PEN EE3 の分解写真を載せます。ただし、セレンに手は付けていません。
    去年の夏に行った旅行で、気に入っていた筐体のシャッターボタンが押せなくなってしまい、こういう時のために持っていたジャンクの筐体を練習台に分解しました。
    PEN は全部で4台持っているんですけど、壊してしまったカメラの象がいちばん好きなのです。
    ジャンクの PEN は、シャッターが開いた後で閉じないことが多いという不良でした。
    最初にジャンクの PEN で仕組みを知り、壊すつもりで全部を分解しようと思っていたのですが、分解していくうちにシャッター部が動く見込みが出てきました。
    そのためこのカメラで写真を撮ってみたくなり、今回はセレンの分解には手をつけませんでした。
  2. カメラの分解というと、以前にCanon DATEMATIC の電池部を見たことはありますが、PEN は始めてです。
    メカニカルなカメラなので、アセットではなく細かい部品が多いことで躊躇もしましたが、元々壊れているカメラなので、今のこの気分が乗っている時にバラすことにしました。
    ネジを1本外すごとに写真を撮る事にしていたので、他の方法で分解の過程を記録はしていませんでした。
    結果的に、デジカメで写真を撮るだけでは分解したカメラを完全に元に戻すことはできませんでした(^^;。
    そのため、このページでは分解の過程は記しますが、その後に組み立てられるかどうかということは別の問題です(笑。
  3. まず、分解には以下のものを使用しました。その都度、合わせて用途を書いていきます。
    ピンセット 精密ドライバー(ー) 精密ドライバー(+)
    ニッパー ニードル 白い紙(A4)
    ウェットティッシュ ティッシュペーパー アクリル溶剤
    ぺとり皿 ネジ止め剤

    机の上に、白い紙を敷きました。PEN を解体していく過程でモルトのかすなどが落ちてきたので、何か敷いておくと良いです。
    また、紙に線を引き、取り外したネジを順番に置いていくと良いでしょう。

  4. それでは、分解レッツゴーです。
    今回の分解では予備知識ナシに分解を始めたので、余計なバラシもあります
    まず、底部にあるネジを外し、底部の蓋を開けました。
    赤丸で囲った巻き戻しボタンは置いてあるだけなので、これを取りましょう

    ネジは外した順番にまとめ、紙に枠線を引いてそこに並べていくと良いでしょう。

    巻き上げハンドルのネジを外しました。

    *ここの調子が悪くない限り、外す必要はありません。

    巻き上げハンドルを上げ、下にあるネジを外します。

    ハンドルを上げなくても、レバーを上げるとすき間があるので、そこからドライバーを入れてもネジを回せます。


    上部蓋(軍艦部)を裏から見て右側面にあるネジを外します。
    これで軍艦部が外れました。
    次に、ファインダーとセレン部を外します。

    ここは一体になっています。

    ファインダーの上部にある黒い紙を剥がし、中に見えるネジを外します。
    セレン部の下奥にあるネジも外します。
    カウンター表示部分を外します。
    歯車がついていますが、この部分はアセンブリになっているので、ネジは外してしまって大丈夫です。
    ここがこのカメラの不良な箇所です。

    シャッター幕が閉じなくなってしまっています。

    *応用すると、PEN でもバルブ撮影ができる!なんて思いましたけど(笑。

    次はレンズを外します。
    ここを開けると、シャッターなどの駆動する機構を見ることができます。
    ここを開けるには「蟹目回し」という専用の道具がありますが、持っていないのでピンセットで代用しました。

    ポッチに先を入れ、回します。レンズを傷つけないように注意してください。

    一部のサイトでは逆ネジと書いてありますが、僕の持っている PEN では通常回しのネジでした。

    そこを回すと、レンズを外すネジが見えます。

    *受光部(透明なうにゃうにゃしたところ)を取り付けているネジは、必要なければ外す必要はありません。

    絞りダイヤルとセレン受光部を上げて取り上げ、レンズも外すことができます。

    レンズを取ると、金属の板が2枚あります。

    これは置いてあるだけなので、すぐに取れてしまいます。

    本体のカバーを取り除きます。

    これはシールになっているので、マイナスドライバーを入れてこじ剥がします。

    その後、レンズの両端付近についているネジを外します。

    シャッターをはめこんでいるバネは3本あります。

    これを取るのですが、バネは縮むと小さくなるので飛ばないようにくれぐれも注意して下さい。

    次に、正面に向かって左側にある前面の覆いを外します。

    その裏にはストロボのコードがついているので、切らないように注意して下さい。

    そして、ストロボのコードを留めているネジも外します。

    右側の覆いもネジを外して取り除きます。

    レンズの周囲にあるセレン受光部のネジを外し、凸レンズも外します。

    これは裏からマイナスドライバーを入れて、てこの要領で外しました。
    接着はされていません。

    カメラを裏返し、シャッターの周囲にある4つのネジを外します。

    ただしここからは「普通は外さない」ところです。

    今回は、この際なのでレッツゴーです。

    ただしこのネジは塗装がかかっていてとても固くなっています。

    ネジの周囲にエナメル剤(シンナー)を流し、ドライバーをニッパーで押さえながら下に向けて力を入れてネジを回しました。

    ネジ山を壊さないように気をつけましょう。

    これがシャッター部です。

    青色で囲ったところがシャッターです。
    押してみると、10回に2回くらいの割合でシャッターがもどらないことがありました。

    赤丸のネジを回して、これも分解することにします。

    シャッター部を裏から見たところです。

    この羽根は上のポッチにはまっているだけなので取り外せます。

    これが巻き上げダイヤルです。

    ここを巻き上げてシャッターのテストをしました。

    シャッターの戻りを補助しているバネは、左図の矢印で示した3ヶ所があるようでした。

    上の2つは分解するを収集がつかなくなりそうだったので(^^;、右下のバネを戻りと逆の方向に少し曲げて反発の力を強くしてみたところ、シャッターはちゃんと戻るようになりました

    分解の過程はこれで最後です。

  5. シャッターを調整することで写真を撮れる見込みが出てきたので、セレン部やシャッター回りの分解には手を出さず、今回の分解はこれで終えます。
    PEN を分解しながら撮った写真を元にして組み立て、巻き上げとシャッターの戻りを確かめてみました。
    そうすると、シャッター幕はちゃんと閉まり、絞りもダイヤルに合わせて連動しています。
    ところが、困ったことに「赤ベロ」が反応しなくなってしまいました。
    でもシャッターは動くので写真は撮れると思って、フィルムを入れて現像をして来ました。
    PEN のシャッタースピードは2パターンあるのですが、このときのシャッタースピードはどうなっているのかわかりません。
    分解してわかったことなんだけど、2台ともが、先の持ち主が修理をこころみたような形跡があった。
    使われていたネジが違っていたり、対のネジのうち片方のネジが取り付けられていない箇所もあった。また、リード線が延長してある部分もあった。
    このため上記に載せている写真は PEN のオリジナルではない。また部品の組み合わせ方が違っている所もあるのかもしれない。
  6. 今回用いたカメラは、PEN EE3 を2台
    1. 最初に買った PEN(ヤフオク)。去年の旅行で落としてしまい、その時からシャッターが下りなくなってしまっていた。
      今回の作業で原因はわからなかったけど、分解して組み立てたらシャッターは直り、写真も撮れるようになった。
      右へ向かって絞りを開けてるんだけど、もしかして効いてないのかも(^^;。
      プリントはしなかったんだけど、でもはっきりと写っているのがわかる。
    2. 3台めに買った PEN。ジャンクで購入(ヤフオク)。
      不良箇所はシャッターの閉じが甘いということ。このためシャッタースピードが遅くなり、かなりの露光オーバーの写真になってしまっていた。
      修理(というか分解)前の写真。
      分解して組み立てたあとの写真。左から右へ向かって、絞り開放。
      こちらも、まだプリントはしていません。
  7. 僕が持っている PEN では、2台めに購入したものが程度が良く、1台目の PEN が故障してからはこれを良く使っている。
    でも僕にとってのPEN EE3 とは1台目のPENで、レンズがとても気に入っている。
    2台目の PEN は1台目よりも鮮明に写るので、これにはリバーサルを入れて写真を撮っている。
    正に PEN にはリバーサルが良く似合うというお手本のような筐体だ。
    今回の修理で、実質的に PEN が1台増えたことになる。中古で、比較的手に入りやすいカメラとは言うものの、やはり個体数は徐々に減っていることは確実なので、これはとてもありがたいことだ。
    3台めの PEN は、予備か部品取りに使うかもしれないけど、それでも写真が撮れるカメラだということは覚えておいて、せめてフィルム1本はちゃんと写真を撮ってみたいと思う。

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